Imidas2007コラム

キーナンバー
5人


人のつながりを創る数

市民活動のキーナンバーは5人。たとえば市民活動を興すには、まず5人の仲間を募ること。これは地域で活躍する団体のリーダーが繰り返し語っていることである。ふだんからの地域とのつながりも大切だが、これはおすそわけをする人の数が目安となる。地域活動の実態調査によると、5人以上いればあなたは立派な地域人である。米国の社会心理学者S.ミルグラムは、世間のどんな人も5・6人程度の「知り合いの知り合い」をたどればつながることを実験で示した。遠く離れた土地に住む見ず知らずの2人をランダムに選び、両者が実際につながる場合、間に何人が仲介するかチェーンメールを実際に送ってもらい調べた。その結果、仲介者の数は2〜10人ですみ、半数は5人以下でつながっていた。世間は思ったよりも狭く、世間全体とつながるのはそれほど大げさなことではない、というのがミルグラムの結論だった。

NPO・ボランティア活動の著作リストに戻る

立木研トップに戻る