Will Be 表紙

ジェンダー・フリーな社会づくりをめざして」『Will Be』(三田市立女性センター)Vol. 12, 2000年7月




「男は仕事、女は家庭」という固定した性役割(ジェンダー)観にとらわれない。これが、男女共同参画社会の基本です。固定した性役割観にとらわれない意識(ジェンダー・フリーな意識)を広めるには、どうすればよいのでしょう。それを探るために、私は三田市をはじめ近隣の自治体で市民意識調査を最近行いました。
  その結果から、

@「子どもが3歳になるまでは子どもの側にいるべき」といった三歳児神話や、「子育ては母親だけの仕事」といった母性神話のような思いこみをなくす
A子育て中に、保育所や配偶者、また近所やベビーシッターの助けを積極的に借りる
B結婚・出産後もフルタイムの仕事を続ける
C男女共同参画社会について知識をもつ
D身内以外の他人も信頼する気持ちをもつ
E自律や連帯といった市民意識をもつ
Fバランスのとれた家族関係を営む

  といったことがジェンダー・フリー意識を高めることがわかりました。
 性役割にとらわれないものの見方は、他者と積極的に連帯して協力関係を築くと同時に、自分の人生をどのように過ごすかは最終的には自分で決める、という個人としての自律度の高い市民意識から生まれる。ジェンダー・フリーな社会をめざすには、このような自律と連帯に根ざした市民性を高めることが、結局は大切なのだ。これが今回の調査から得られた一つの結論です。


URL:http://www.tatsuki.org/
All Rights Reserved. COPYRIGHT(C) 1998-01, Shigeo TATSUKI
Department of Sociology, Doshisha University
e-mail:tatsuki@gold.ocn.ne.jp

立木茂雄研究室トップへ戻る